2021.05.13

【COLUMN】言わずにはいられない

スナックミー

子どもの頃、月には本当にうさぎがいて、2、3羽くらいで仲良くお餅つきをして暮らしているんだと思っていました。

考えてみれば、月にまつわる逸話や物語はたくさんあります。

エリック・カール作の『パパ、お月さまとって!』という絵本も大好きでした。

月と遊んでみたくなった娘のモニカの願いを叶えるために、お父さんが長い長いはしごを持ち出して、月を空からとってきてくれるお話です。

それから月といえば、あの美少女戦士たちのことも思い出さずにいられません。どのキャラクターが好きだったかで、いまだに同年代の女性たちと盛り上がれる自信があります。

とまあ、月ってどこか「ロマンの対象」みたいなイメージが強かったので、今回はあえて月の「リアルな部分」についてフォーカスしてみたいと思い、月探査や満ち欠けのリズム、ヨガのお話も取り上げさせてもらいました。

そんな中、原稿を書きながら夜空を見上げれば、見事なお月さまが街路を照らしている。なんというか、いつも見ているのに「ご本人様登場」感を味わいながらの制作期間でした。

今まではただそこにあって「綺麗だなぁ」と愛でる対象でしかなかった存在が、実は重要な役割を果たしてくれていたことを知り、改めて、自分があらゆるものに生かされているのだと気づいたりも。

もしも月がなかったら、「夜空が暗い」とか「十五夜にお団子が食べられない」以外にも、私たちの日々に困ったことがたくさん起こります。地球の自転速度が変わって1日の時間の流れが早くなったり、自然環境に大きな異変が起きたり…

月があるという幸せに、なくなる前に気づけてよかったです(なくなりはしないけど)。

そして今回、あのフレーズだけは、絶対書きたくなるだろうけど避けようと思っていたのに。あっさり冒頭で書いてしまいました。

だって月は綺麗ですもんね。

文=山越栞


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