“Man is not the sum of what he has already, but rather the sum of what he does not yet have, of what he could have.”
人間は現在持っているものの総和ではない。彼がまだ持っていないもの、これから持ちうるものの総和なのだ。
– Jean-Paul Sartre(ジャン=ポール・サルトル)
先日、2年ぶりに地元の友だちと電話をしました。
その子は以前管理栄養士をしていたのですが、ある出来事を機に看護師になりたいと思って勉強しているのだと、最後に会った日に話してくれていました。
管理栄養士になるときもたくさん勉強をしていたことを知っていたわたしは、すごくびっくりしたんです。
働きながら、また別の仕事をするために勉強をすること。
今自分が持っているものにあぐらをかかずに、ちゃんと自分の気持ちに正直でいられること。
誰かのために、変わろうとすること。
仕事が嫌になって、という理由だけならまだ理解できます。手放したいものを持ち続けていると、どんどんしんどくなってしまうからです。
でも、それだけではない動機で、今自分が持っているものからパッと手を離すことができるのは、自分自身のことを信じてあげることができているからだ、と思いました。
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社会人になってから感じているのが、新しいことを始めるのは学生のころ以上にハードルが高いということ。
自由な時間も少なくなるし、目の前のことを続けている方が失敗しないので、つい守りに入りたくなります。
だけど、本当は大人になってからのほうができることも、あるのかもしれません。
自分でお金を稼げるようになって、社会人としての経験があるからこそ、若いころよりも挑戦しやすいことも少なくないんじゃないかしらと思うんです。
わたしはこの歳になって、ふたつやってみたいことができました。
知識も準備もまだまだこれからですが、何かを始めるときはいつでも初めてだからね、とのんきに構えています。
これから何かを新しく始めようとしている方、就活中の学生さんや、転職活動をしている方。
不安が多い時期かもしれませんが、きっと大丈夫ですよ。自分のことを、どうか信じてあげてください。
さて、今回も最後までお読みくださりありがとうございました。みなさんの地域で紫陽花は咲いてきましたか?
日常の中で素敵な景色が見つかりますように。今週もうきうきな気持ちで過ごしましょう!
文=ひらいめぐみ
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