“Rainbows reminds us that even after the darkest clouds and the fiercest winds there is still beauty.”
最も暗い雲と激しい風の後でさえ美しさがまだ残っているということを、虹は思い出させてくれる。
-Katrina Mayer(カトリーナ・メイヤー)
ある会社にいたときの話です。
今になって思えば、これまで働いてきた中で最も体力的にも精神的にも負荷の大きい仕事でした。
終電より少し前くらいの電車に乗り、本当に家では帰って寝るだけ。休みの日も当然のように会議が入ったり連絡がきていて、心が休まる時間はいっときもありませんでした。
でも人間の体ってよくできているもので、ちゃんと調子が悪くなるんですよね。さすがにまずいと思い、後戻りできなくなる前に退職を決意しました。
それなのに、どうしてか文章を書いているときは楽しかったんです。
23時に帰ってきて、ただの栄養摂取のためにコンビニで買ってきたごはんを食べて、シャワーを浴びて寝ようとしたら0時、っていうときにどうしても書きたくなって。結局その日は1時半まで書いていました。
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話すことがとても苦手なので、言葉を発しているときは自分でも何を言っているか分からず、ますますパニックになってしまいます。
一方で、書き言葉は一回間違えても公開するまでは何度でも読み返せるし、やり直すこともできますよね。
会話のコミュニケーションがうまくできないことは、当時の仕事においてとても大きな障害になっていました。
だからこそ、「文章を書く」という行為が残されていることは、わたしにとって唯一の希望だったのかもしれません。
よく「好きなことで、かつ得意なことを仕事にしよう」なんて言われます。
だけど、今やっている仕事があると、それを見つけようとするのはなかなか大変です。
そんなときは、もし毎日が楽しくない日々の繰り返しだったとしても、唯一時間を忘れられること、ものを起点に考えるとヒントが見つかるかもしれません。
得意なことから考えるよりも、好きなことを得意にする方がきっと早いから。
自分の虹が見つかったら、ぜひどこかでこっそり教えてくださいね。
さて、今回も最後までお読みくださりありがとうございました。
今週は気温が上がりそうなので、とにかく熱中症に気をつけて過ごしましょう。どうか気分も晴れる一週間になりますように。
文=ひらいめぐみ
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