“You are always free to change your mind and choose a different future, or a different past.”
いつでも考えは変えられるし、いつでも違う未来や違う過去を選ぶことができるんだよ。
-Richard Bach(リチャード・バック)
インターネットが普及し、SNSによって実名で発信することが自然な時代になりました。
わたしが小学生くらいのころは、まだインターネットと言えば匿名の世界だったように思います。
このことで、過去、誰がどんなことを言ったかの記録が残るようになりました。言葉が蓄積されていくからこそ評価を得られた人もいたはずですし、その逆もあります。
あるとき、自分の過去の発言がネットの広大な海の中にぽつんと浮いているのを見つけました。ただ、もちろん残るものだとは分かった上で「今思っていることに誠実でいよう」と考えた末に出した言葉でした。
とある取材で「これからどうしていきたいですか?」と聞かれたときに、「世界中にメロンパン専門店を作りたいです」と言ったんですよね。生活環境も仕事もまるっきり変わってしまった今、このときのことを振り返ると、とても不思議な気持ちです。
そのときは本気でそう思って、それが例え実現しなくてもいいから言わなきゃと口にしたことは覚えているのに、考えがすっかり変わってしまっていたから。
SNSに書いた言葉が残るようになったことで、「言葉に一貫性がないと悪く思われてしまうんじゃないか」「後から何か言われたらどうしよう」と、考えが変わることが悪いことのように捉えられることもあります。
でも、世の中の変化って、人の心の変化を映し出した鏡なんじゃないかと思うんです。
「人を傷つけないようにする」という道徳的なラインは最低限守る必要があるけれど、自分の考えが変わること自体は決して悪いことではないはず。
「女性が働くなんて」と思っていた男の人が、言葉の一貫性を守ることに固執していたら、きっとまだ女性が働けない社会になっていたんじゃないでしょうか。
ついこの間まではこうやって考えていたけれど、こんな考え方もありかもしれない。昨日ラーメンが食べたかったけど、今日は牛丼が食べたい、という日もあるように。
自分の中に無理やり一貫性を持たせるのではなく、そのときの自分に誠実でいること。それが、理想の未来に近づくための最短ルートなのかもしれません。
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さて、今回も最後までお読みくださりありがとうございました。
少し前まではある定食チェーン店で「五穀米を頼まないのはもったいない」と言っていましたが、料理によっては白米もいいなと思うようになりました。昔の自分が聞いたらびっくりしちゃうだろうなあ。
文=ひらいめぐみ
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