今回は編集部のみんなで、3PMmm…のこれまでとこれからについて話し合ってみました。冊子制作の裏話も……?
山越:2020年、あっという間でしたね。春先にリファイン号(issue07)を出してからまだ一年経ってないだなんて……。
中島:ほんとに。snaq.me自体のリファインに合わせたタイミングで、3PMmm…の型もなんとなく定まってきましたね。
河野:それまでは結構トガッた企画してましたよね。3PMmm…創刊のときの話し合いが懐かしいです(笑)
山越:創刊当初は特にユニークな切り口を意識してましたもんね。内容をsnaq.meにあえて寄せすぎず、「おやつ時間に広がりをもたらす」という目的を強く意識していて。「ほんとにこの企画やっていいんですね??」って代表の服部さんに念を押して確認したこともありました(笑)
河野:創刊号は「バナナはおやつにはいりますか?」というアンケートの統計結果を発表したりしましたよね!あとはめちゃくちゃ手間暇かけてお菓子の家をつくったり…
中島:お菓子の家キットを販売してほしい、というユーザーさんからの声も上がりましたよね。3PMmm…をきっかけにしてsnaq.me自体にももっとユーザーさんの声を還元できたらいいな。
山越:夏の「辛いオヤツ」で社内のメンバーに試食してもらった激辛オヤツや、月特集の「お月見だんごセット」などはその例ですよね。
河野:あとは、冊子の企画だった「利きおやつ」はインスタライブでもやってみたのですが、なかなか盛り上がりましたよ!
山越:毎回のデザインが好きといってくださるユーザーさんも多いですが、なかゆうさん(中島)はデザインでどんなところに心がけているんですか?
中島:中身の部分でいうと、文字の大きさが小さくなりすぎないようにと、余白部分はなるべく多めにとれるようにしていますね。
山越:確かに、おやつを食べながら読んでもらうのにちょうどいい「重さ」というか、温度感は大事ですよね。
河野:うんうん。デザイン面でいくと、表紙の「四角い枠」の秘密に自然と気づいてくださるユーザーさんも多いです。あの四角の上におやつのパックを乗せて写真を撮ってもらっているのを見ると、「よくお気づきで……」と。
中島:あの四角、デザインとしてもいろんな可能性があるんですよね。あとは巻頭特集の見開きをフォトペーパーのように使ってくださるユーザーさんもいたり。そんな風に、自由に冊子の楽しみ方を見つけてもらっているのは嬉しいです。
河野:冊子のどこが刺さるかって、ユーザーさんによってそれぞれですよね。裏表紙の名言を気に入ってくださる人もいらっしゃれば、スタッフが登場するページやSTORY、コラムとか…
中島:バランスのとれた構成になってきているなぁって思います。
山越:嬉しい限りです。最近は冊子全体を通しての「ニュートラルさ」というか、読んでくれる方をあまり置いていかないように気をつけていて。
河野:読者参加ページの名前を「USER’S VOICE」から「FOR READERS」に変えたりもしましたよね。
ユーザーさん参加型の企画はSNSで行うことが多いけど、すべてのユーザーさんがSNSを日ごろ使っているわけではないからこそ、読者へのフラットさを大事にしたいです。
山越:うんうん。言葉選びは、冊子として毎号いろんな情報をご紹介しているけどあくまで提案であって、押し付けではないスタンスの語感になるようにしています。
中島:「置いていかない」に関しては、企画会議でもよく話しますよね。snaq.meはユーザーさんによってお届けの日時にズレがあるから、クリスマスやバレンタインなどの日付が決まっているイベントを企画にはしないように、とか。
河野:「夏休み」や「月」など、お届けの季節に沿う企画にしたり、「お家時間」などの社会風潮に沿った豊かさを提案できるものにしたりですね。
山越:試行錯誤だけど、企画会議は毎回楽しいですよね。あと、これまでの3PMmm…は編集部から読者にご提案するような企画が多かったので、2021年はもっと読者のみなさんに感想や「推し企画」などを教えてもらって、さらにパワーアップしていきたいです。
山越:妄想もアリってことにして、お二人はこれからの3PMmm…でやってみたいことありますか?
中島:まずは3PMmm…用収納BOXをつくりたいです。保管しておいてくださっているユーザーさんも、ありがたいことに多いですし!
河野:いいですね!せっかくだから最近のユーザーさんもバックナンバーを読んでいただけるようになったらいいなぁ。それか、これまでの3PMmm…を振り返る号とか、じっくり製作期間を設けてボリューム多めの一冊を作ったりもしたいです。
山越:夢がひろがる…!あとはweb版ができたりしたら、ユーザーさん以外にもコンテンツを見てもらえて、snaq.me自体に関心を持ってもらえるようにできるかな、とか。web版と冊子で内容を絶妙に変えて、どっちも楽しめるようにしたい!
河野:なんなら、オンラインの3PMmm…ショップも作りたいです。編集部が選ぶおやつ時間を充実させるグッズとか(笑)
山越:手始めに、+500円で3PMmm…セレクトの小物もお届けするオプションをつくるはどうですか(BOXに入るかな)
なにはともあれ、2021年も3PMmm…をよろしくお願いいたします☺︎
取材・文=山越栞