
長い長い梅雨が明けて、「青い空と太陽があるだけで、こんなにも気分が晴れるのか」と、自分の単純さが面白くなってしまいます。
本当に夏が来たんですね。もう一生来ないかと思いました。よかったよかった。
雨が続いた頃は、人に会うたびに「早く明けてほしいですね」「雨ばかりで困っちゃいますね」なんて声を掛け合っていたけれど、いざ夏がきたらどうなんだろう。
例年通りだと、「暑くてやんなっちゃう」などとすぐに言い出すような気がします。
心から待ち望んでいたのに、いざ当たり前になると鬱陶しく感じてしまう。
気ままで我がままですが、それが人間というものなのでしょうか。
本当はそんなに鬱陶しく思っていなくても、なんとなく文句っぽい言葉を選んでしまうこともあります。愛情表現的な意味で。
でも、せっかくの夏に申し訳ないので、「暑いですねぇ」を今季のNGワードにしてみようかなと思っています。
代わりになる表現はなんだろう?「今日も日差しがまぶしいですね!」とか「いい汗が出ますね~」とかでしょうか。
意図してることは「暑いですねぇ」だけど、すごく陽気な感じになりますね。ちょっとチャレンジしてみようと思います。
「暑いですねぇ」とイヤそうに言ってしまったときの罰は、おやつ抜きで。
文=山越栞
