
甘い氷は夏のエンターテインメント。
山盛りに削られたふわふわの氷や祭屋台のカラフルなシロップに、思い出がリンクする人も少なくないはず。外で食べる機会が減った寂しさや残念さを糧に、今こそ、お家かき氷を極めるのもいいかも?
やっぱり外せない、天然氷のこと
美味しいかき氷屋さんの自慢でもある「天然氷」。現在も天然氷の「蔵元」と呼ばれ、昔ながらの製法で氷を作っているのは全国でたったの7軒。そんな天然氷って、どんな特徴があるんだろう?
天然氷の特徴

溶けにくい
不純物が多いと氷は溶けやすくなる。ゆっくり凍らせる天然氷はその過程でしっかり不純物を取り除けるため、溶ける時間もゆっくり

ふわふわ食感
水分子がきちんと結合しているため、天然氷は固い氷になる。その分細かく削って空気を含んだまま盛り付けられるので、ふわふわに

頭がキーンとしにくい
細かく削ることができるため、口に入れると舌の温度で氷が溶けやすい。つまり、脳が「冷たい刺激を感じる時間」が短くなる
天然氷ができるまで

秋ごろになると、氷池や水源、濾過装置などの整備がスタート

12月中頃、濾過装置に天然水を流し込む

約2週間をかけて、15cmくらいの厚さまでゆっくり凍らせる

出来上がった天然氷を電動カッターで切り出す

天然氷を池から揚げ、氷室の中へと運ぶ

天然氷の板を何層も積み上げ、おが屑をかけて春まで保存
専門店に行けないからこそお家かき氷アップデート計画
外でかき氷を食べるのがなかなか難しい今年だからこそ、自宅で美味しく食べるワザを身につけるのも楽しいかも。あれこれ試して、夏の間にマイ・ベストかき氷を編み出そう
IDEA1 器とカラトリーをゲット

手っ取り早く気分を上げるには、アイテムにこだわるのが吉?脚付きの器や、銀のスプーンなどで専門店の気分を演出。屋台でよく見る「氷」の旗をネットでGETしてみても楽しい
IDEA2 シロップにこだわる

定番のいちごシロップを自宅で煮詰めて作ってみたり、抹茶や練乳にこだわったり…人気店の「ティラミス氷」などを参考に、まるでケーキのようなオリジナルの味付けを追究しても
IDEA3 トッピングを豪華に

シロップに限らず、白玉団子や季節のフルーツ、あずきなどなどトッピングを自由に盛り付けて演出できるのも自家製の醍醐味。台湾風や九州のしろくま風など、ご当地かき氷の再現もお勧め
IDEA4 ふわふわ氷を探求

天然氷で作ったようなふわふわかき氷が食べたい…!そんなときは、思い切って文明の利器に頼ってしまう手も。ふわふわ氷をウリにした家庭用かき氷機、意外と色々あります
こんなときどうする?かき氷レスキュー
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かき氷機が家にない!
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機械を買うほどではないけれど、家でかき氷をやってみたい、なんて場合は、すりおろし金で代用可能。また、氷を大きめに作っておいて、包丁を斜めに当てて削っていく方法も。シャーベット状のかき氷を作るなら、氷を削られるミキサーでも
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頭がキーン
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冷たいものを食べると頭が痛くなるこの症状には「アイスクリーム頭痛」という医学名称が。それほど長くは続かないが、早く治まらせたい場合はこめかみや頭を冷やすとよい。温かい飲み物を飲んで口の中を温めるのも効果的
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かき氷シロップが残ってしまった
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かき氷シロップを使い切らないまま夏が終わってしまいそう…。そんな場合は、ソーダ水に加えて自家製ドリンクを作ってみては?そのほか、ゼラチンを混ぜてゼリーにしたり、白玉団子やクッキーなどの着色に使うと、色鮮やかに
文=3PMmm…編集部