2021.02.19

【オヤツヲタベツツ】ヨガスタジオ・ヴィシュタ 地曵 朱美さん

スナックミー

ゲストといっしょにおやつを囲んでフリートークを楽しむ企画。

おやつに関係ある話も、全く関係ない話も飛び交います。

おやつを食べているときって、そんなものなんじゃないだろうか。

-ヨガの世界には、月のリズムに合わせた動きがあるのをなんとなく聞いたことがあるのですが、今日はこれについてもっと教えてほしいです。

そうですね。まず、ヨガには「月礼拝のポーズ」というものがあります。ヨガの中でもよく知られている「太陽礼拝のポーズ」とは、陰と陽の関係といえますね。月が陰で、太陽が陽。こんな風に、全てのものは陰と陽に分かれるという考え方が、ヨガの発祥地であるインドに限らず、古くから存在していますよね。

月の満ち欠けに合わせたリズムもそう。昔の人々は月の明かりを頼りに暮らしていたからこそ、ヨガでもその考え方が生かされているんです。

-たしかに、太陽暦と太陰暦などもありますよね。

そうそう。現在は太陽暦が主流だけど、人類は長いあいだ太陰暦とともにあって、それこそ月のリズムで日々を過ごしていたみたいですよ。そう考えてみると、月の満ち欠けと人間の持つサイクルは不思議にも連動しているんです。

例えば女性の月経も、月の満ち欠けと同じ約1ヶ月の周期になっているし、「満月の夜には狼男が現れる」なんて話もあるけれど、それも感情の高ぶりが影響していると考えられていたり。

それから、ヨガの中で最もストイックと言われている「アシュタンガ」という流派では、満月の日は怪我の危険性があるのでお休みする日とされているんです。

-月の満ち欠けと人間の心身が結びついている証拠ですね。なんだか神秘的な感じがします。

海の潮の満ち引きも、月の満ち欠けと関係があるんですって。月の引力によって、海の水が満潮になったり引き潮になったりするの。そう考えると、身体の大部分が水分でできている私たち人間にも影響があるってことがイメージしやすくなりますよね。

-なるほど……。月のリズムを理解して過ごすと、少し生きやすくなることもありそうです。

そうですね。月の満ち欠けを感じながら生活することで、生理周期が安定したり、PMSの症状が軽くなる方もいるようです。

月の状態は新月から上弦の月・満月・下弦の月と変化していくのですが、その度ごとにそれぞれしておくとよいこと、避けたほうがいいことがあります。これらの観点を取り入れて日々を過ごしてみるのもいいかもしれませんね。

-ところで、今回教えていただいた「月礼拝のポーズ」は、どんな風に行えばいいのでしょうか?

ヨガには、コントロールする・調和する・つなぐといった意味があります。そして、ヨガ本来の目的は、快適で安定的であること。「月礼拝のポーズ」は、月の満ち欠けに合わせて自然な流れでできているので、無理せずできるポーズを気持ちよく感じながら、心と身体と会話してみましょう。

痛いのはダメです。できるポーズを少しずつですよ(笑)

リラックスしてポーズを取ることで不調をなくし、体調を整えてくれます。

私たちは、地球の一部。自然の摂理や変化、リズムに合うような生き方をするのが本来のあり方です。

-無理せず自然体であることが大事なんですね。

うんうん。秋はお月さまがきれいに見える季節でもあるので、夜空を見上げながら、月のリズムを意識して暮らしてみるのも素敵ですよね。心と身体のメンテナンス、ぜひ大切にしてあげてくださいね。

※本インタビューは発行当時の掲載内容です。

取材・文=山越栞

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