2021.07.06

【オヤツヲタベツツ】有限会社マルヒロさん

スナックミー

ゲストといっしょにおやつを囲んでフリートークを楽しむ企画。おやつに関係ある話も、全く関係ない話も飛び交います。

おやつを食べているときって、そんなものなんじゃないだろうか。

-今回の3PMmm…はカレー特集なので、せっかくなら器にもこだわりたい!ということで、マルヒロさんにお話を伺いたいと思いました。よろしくお願いします!

馬場さん(以下敬称略):ありがとうございます!波佐見焼には、約400年前から日常食器を作ってきた文化があります。

マルヒロは問屋という立場で、職人さんたちと一緒に作ったものを売る役割をしてきました。その中で、僕らは自分たちが身銭を切ってもほしいと思うモノを作りたいと思っています。

「わが町に異文化を」という合言葉で、アパレルや音楽、スケーターなどが好きな仲間たちの意見を取り入れたり、コラボレーションしたり。

OVALPLATEは、3年前に入社してくれた同級生の松山が担当したものです。彼も元々は全く違った仕事からここに来てくれたのですが、そういったメンバーにも商品企画をお願いしているんです。

松山さん(以下敬称略):僕は元々10年間海上自衛隊をしていたのですが、OVALPLATEのアイデアはそのときに食べていたカレーがヒントでした。

職務は海の上で何ヶ月も続くので、曜日感覚を保つために、毎週金曜日には昼食にカレーが出たんです。

そのカレーが人気で、寄港地でのレセプションパーティーのときに一般の方にも振る舞われていたのですが、その時の楕円形のステンレスのお皿が結構使いやすくて。船がなくなるときにそのお皿をもらって、家でも使っていたくらい。

そこで、商品企画をするときに、カレー皿を作ろうと思ったんです。

-作っていく中でこだわったポイントなどはありますか?

松山:器の両サイドのフチを少し広めにとっているのですが、そこが焼成の段階で垂れ下がらないように、職人さんと相談しながら試行錯誤しました。

あとは、全9色のカラフルな色展開です。カレーって、グリーンカレーやレッドカレーなど、最近はスパイスを中心に使ったカレーも人気ですよね。それらに合わせて器の色も選んでもらえたらいいなと思っています。

-カレー以外にも、色々なお料理に合いそうですよね!

松山:はい。このお皿でたっぷりのティラミスを作って食後のデザート用にも使ってもらったりと、カレー以外の提案もさせてもらっています。

僕自身、以前は全く料理をしなかったのですが、器を作るようになってから「今度はこのお皿にあの料理を合わせたいな」と少しずつ興味を持つようになりました。

-確かに、こだわりの器を手に入れたら、食生活の豊かさにも影響がありそうです。

馬場:併設しているショップでは、最近は若い男の子も器を買っていってくれるようになりました。しかもみんな結構カレーを作っているみたいで。

コロナ禍で自炊の機会が増えたときに、確かにカレーって最初にチャレンジしやすいのかもしれないですよね。「カレーを作るようになったから次は器も欲しくなった」という声をお客さんからいただいたりもしています。

松山:まずは一つ買ってもらって、家での食卓が楽しくなってきたら「別の色もほしいな」という風になっていただけたら嬉しいですね。

重ねて収納できる実用性ももちろんなのですが、カラーバリエーションがあると見た目もにぎやかですし、「今日はどれにしようかな」と選ぶ楽しさもありますしね。

-好きな器があると、食事をするとき以外の楽しみも増えそうですね。

馬場:はい。僕らはたまたま焼き物を最初のツールとしているけど、仲間たちと楽しく暮らす、という視点でこれからもいろんなモノを生み出していきたいと思っているんです。

-あの、ずっと気になっていたんです…! マルヒロの皆さんはすごく楽しそうにお仕事をされているなと思って。その秘訣は何なんでしょう?

馬場:秘訣かどうかは分かりませんが、2年前に会社の男性メンバーでスケボーを始めたんです。

だから昼休みは会社の前の駐車場で20~50代までの男性陣がスケボーをしている光景が名物みたいになっていて(笑)。

このときは仕事の上下関係もナシで、一番上手い20代の子をみんなで「ティーチャー」と呼んで部活みたいに本気でやってます。女性陣もそれを眺めながら軒下で井戸端会議をしていて。そういうのがあるかもしれないですね。

-想像しただけでも素敵な光景です。最後に今後のマルヒロさんのことも教えてください!

馬場:今年の9月に、マルヒロで公園をオープンします。自分や仲間の家族も気軽に足を運べる、地元の人たちが人にお勧めしたくなるような場所をずっと作りたかったんです。

なのでこちらもぜひチェックしていただきたいです!

-profile-

有限会社マルヒロ
長崎県波佐見町にある焼き物メーカー。これまでの焼き物のイメージを覆すスタイリッシュなマグカップ「HASAMI」シリーズをはじめ、現代の暮らしに合った商品を生み出している。8月からは12ヶ月連続での新商品発表、9月には私設の公園をオープン予定。今回は代表の馬場さん(写真右)と、OVALPLATE開発担当の松山さん(写真左)にご登場いただきました!

公式HP:www.hasamiyaki.jp
Twitter:https://twitter.com/maruhiro_inc
Instagram:https://www.instagram.com/maruhiro.hasami/


文=山越栞

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