2021.04.13

【COLUMN】アイことば

スナックミー

外出時のマスクが必須になって久しい今日この頃です。

そんな中、個人的にいつも「むずかしいなぁ」と思っているのが、日用品や食材の買い出し時のコミュニケーションです。

口元が見えないだけで、こんなにもお互いの表情ってわからないものなんですね。これまでの生活ではほとんどマスクをしないタイプだったので、気づきもしませんでした。

マスクをしたままの状態で、レジカウンターにいる店員さんと少しでも和やかなやりとりをするためには、どうしたらいいんだろう。

今のところは、いつも以上に明るい声を出してみるか、ちょっと大袈裟にコクコク頷くか、必死に目で笑うか、これら全部を掛け合わせるかしか方法が見つかっておりません。

「目は口ほどにものを言う」とはよく聞きますが、それって口元が隠れていない前提のアイコンタクトってことだったのかな?とすら思ってしまいます。

というか、目だけで笑うってなかなのスキル…。

ひとまずは、目が三角っぽくなるように意識してみたり、漫画の絵みたいに弧を描くイメージで細めてみたりしています。

あとはこんな状況だからこそ、ことばで「ありがとうございます」とか「お大事にしてくださいね」とかをちゃんと伝えられたらいいな、とも。

マスクをしていれば、少し照れちゃいそうなこともなんだか言える気がします。

この機会にそうやって鍛錬をしておけば、いつかマスクを外す日が来ても素敵なお客さんでいられるかもしれない。

文=山越栞


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