和菓子に不可欠なものといえば、あんこです!
つぶあんvsこしあん論争などでしばしば話題になりますよね。
日本には、日本あんこ協会があり、あんこの定義を定めています。今回は、あんこの歴史を振り返り、その驚きの定義を紹介していきます。
あんこの起源
あんこのあんは、漢字では餡と書きます。
中国語で、「食べ物の中身として詰めるもの」という意味があります。
聖徳太子の時代に中国から日本に伝来したとされていて、当初は塩味のひき肉だったそうです。
小豆を用いた甘いあんこになったのは、外国との貿易が盛んになり、日本で砂糖が手に入れられるようになった室町時代からではないかといわれています。
(※由来については諸説あり)
私たちが思うあんこが誕生したのは、日本に伝わってからかなり時間がたってからのことだったんですね。
あんこの定義
突然ですが、問題です。
下の写真の食べ物はなんでしょう?
ヒント:茹でたヒヨコ豆にニンニク、練りごま、オリーブオイル、レモン汁などを加えて、すりつぶし、塩で調味したペースト状のアメリカの伝統料理。クラッカーやバゲットでディップしながら食べます。
正解は、
あんこです!(フムスでももちろん正解)
驚かれた方も多いのでは?実はフムスもあんこの一種!
日本あんこ協会が定めるあんこの定義は2つあります。
1つ目は「食材を煮詰めて練ったペースト状のものである」こと。
つまり、原料が豆であること、砂糖をいれること、甘味であることは必須条件ではないんです。
身の回りにも、かなりの「あんこじゃないけどあんこ」という食べ物がありそうですよね。是非探してみてください。
そして2つ目は、精神的な定義。
あんことは、「家族や育ての親、その人にとって大切な人などから無条件かつ無限の愛を感じられる象徴である」こと。
あんこを食べてほっとする瞬間に感じる家族愛や人間愛が、あんこの定義になっているということです。
なかなか奥が深いですね。
あんこの定義を学んだことで、今までよりもあんこに興味がわいてきたのではないでしょうか。
あんこのお菓子を食べて、「日本人でよかった」と思えるおやつの時間を過ごし、
あんこの定義にもなっている愛を感じてみてください!
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