2017~18年の日本の菓子業界の規模は、1兆3,972億円といわれています。
その中で、2000憶以上の売り上げをほこる会社。
それが江崎グリコと森永製菓です。
この2社には、老舗菓子メーカーという以外にもある共通点があります。
そのキーワードは佐賀県。今回は佐賀県とお菓子の深いつながりについてご紹介します。
森永製菓、江崎グリコの創業者
森永製菓の創業者は「森永太一郎」です。
アメリカで西洋菓子の製法を身に着けた森永太一郎は、1899年8月、現在の虎ノ門付近に2坪の「森永西洋菓子製造所」を開きました。和菓子中心だった日本に西洋菓子の美味しさを広めた彼は、「西洋菓子のパイオニア」「菓子王」と呼ばれています。
森永が生まれてから約20年後に江崎グリコが誕生します。創業者は「江崎利一」です。
カキの煮汁に多量のグリコーゲンが含まれることを確かめた江崎利一は、グリコーゲンを活用した食品「グリコ」を生み出します。1922年2月11日に大阪の三越で、赤い箱に入った栄養菓子「グリコ」を販売し、江崎グリコの歴史がスタートしました。
東京と大阪という2つの異なる地で生まれた森永とグリコですが、実はどちらもの創業者の出身地も佐賀県なんです。
これが江崎グリコと森永製菓の共通点です。
ではなぜ佐賀県から偉大な菓子メーカー2社の創業者が生まれたのでしょうか。
菓子大国、佐賀
佐賀県が菓子大国となった理由に、お菓子には欠かせない砂糖の存在があります。
江戸時代、幕府の鎖国政策によって海外との唯一の窓口であったのが出島です。出島に輸入された砂糖は、長崎から佐賀、小倉へと続く長崎街道を通り、京都・大阪・江戸へと運ばれました。
また、長崎街道は九州各地の大名たちの参勤交代や海外からの品々や技術、文化を京都・大坂、江戸へと運ぶための街道として栄えてきました。
つまり、長崎街道では砂糖に加えて、お菓子作りの技法も手に入りやすかったんです。このことから、長崎街道は「シュガーロード」と呼ばれています。
このような風土が、江崎グリコ、森永製菓という巨大な菓子メーカーを作るきっかけとなりました。
長崎街道沿いの佐賀県では、現在でも老舗の菓子店が数多く残っています。
ご興味があれば、シュガーロードという歴史を感じながら佐賀県を散策してみてください。
きっと新たな出会いがあるはずです。
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