アイスへのアレンジなど、親しみやすい和菓子である「最中(もなか)」。
M-1決勝戦のネタに登場したことで、最近話題にもなりました。
そんな最中の由来は、とても情緒あるものだったのです。
平安時代の歌から
最中の名前の由来は、1200年も前 平安時代にまでさかのぼります。
源順(みなもとのしたごう)という貴族がこんな歌を詠みました。
『池の面に 照る月なみを 数ふれば 今宵ぞ秋の 最中(もなか)なりける』
この歌をもとに、月見の宴の際に出た、白くて薄い丸型の餅菓子のことを
「最中の月」と呼ぶようになったそうです。
確かに、丸い最中は月のように見えますね。
最中の中
はじめから今のような餡を挟んだスタイルではありませんでした。
「最中の月」を売り出したとされているのは、江戸時代のせんべい屋さん。
もち米の粉に水を加えてこねたものを蒸し、成型したものを焼き、
仕上げに砂糖をまぶしたお菓子でした。
せんべい屋さんが作ったとあって、どこかせんべいのような感じがしますね。
しばらくするとこの最中の月を使った新たなお菓子が生まれます。
その名も最中饅頭。
餡を最中の月で挟んだお菓子で、今の最中にとても近かったそうです。
最中を見て、饅頭の仲間と思うことはありませんが、考えてみると似たもの同士なのかもしれません。
次に満月を見たときには、最中を思い出すかもしれませんね。
『池の面に 照る月なみを 数ふれば 今宵ぞ秋の 最中(もなか)なりける』
季節は秋ではありませんが、口ずさみながら食べてみるとちょっと特別な気分に浸れるかもしれません。
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