街に響くマライア・キャリーの歌い声。
12月はなぜだか、浮き足立ってしまう。
キラキラのイルミネーションに、心沸き立つようなプレゼント。
待ちに待ったクリスマスの季節がやってきた。
七面鳥も、クリスマスケーキも捨て難いけれど、今年の私はシュトーレンを楽しむのだ。
シュトーレンとは
ドイツやオランダの伝統的なクリスマス菓子であるシュトーレン。
ドライフルーツやナッツなどを酵母の入った生地に練りこんで、焼き上げて作るんだって。
ヨーロッパにはクリスマスを待つアドヴェントと呼ばれる4週間で、スライスして少しずつ食べていく習慣があるそうだ。なんだかちょっとおしゃれで、真似したくなってしまう。
練りこまれたドライフルーツやナッツの風味が生地になじんでいって、クリスマスに向けて日に日に美味しくなっていく、そんな楽しいおやつだ。まさにクリスマスの季節にぴったりじゃない?
ちなみに、「シュトレン(stolen)」とはドイツ語で坑道という意味で、トンネルのような形をしているため、この名前が付けられたといわれているとか。
フランスのベラヴェッカとは?
もう少し、クリスマスのおやつについて調べてみた。シュトーレンとかたちがよく似たお菓子に、フランス東部の伝統菓子「ベラヴェッカ」がある。ベラヴェッカもクリスマスの代表的なおやつ。
「ベラヴェッカ(Beerwecka)」とはフランス東部の言葉で「洋ナシのパン」という意味だ。
その名の通り洋ナシをはじめとする様々な種類のドライルーツやナッツを洋酒とスパイスに漬け込み、生地と混ぜて焼き上げたお菓子だそうだ。
ベラヴェッカもシュトーレンと同じように薄くスライスして少しずつ食べていく。なんだかこっちも食べたくなってきちゃったな。
シュトーレンもベラヴェッカも、クリスマスに向けて少しずつ食べていくことで、味に変化が生まれる。クリスマスに向かう高揚感と同じように。
今年のクリスマスはシュトーレンを食べながら、1日ずつ迎えるとしよう。
ちょうど近所のパン屋さんにも売っていたから、買いに行くんだ。
今年のクリスマスは去年とはちょっと違うんだから。
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