温かいココアは寒い冬の大きな味方。
牛乳やお湯に溶かすだけで、ふわっと甘く身も心も温まる飲み物ができる優れものです。
ココアとチョコレートの原料がどちらもカカオ豆であることは簡単にわかりますよね。
では、ココアの方が先に生まれたことはご存知でしたか?
ココア界の革命児 ヴァン・ホーテン
メキシコでは紀元前から食べられていたカカオ。14世紀ころに生まれたアステカ王国ではショコラトルというカカオ豆を焼いてすりつぶした飲み物も普及していました。
カカオ豆からできた飲み物。これがココアだとすれば、かなり昔から楽しまれているものだったんですね。
そして16世紀になるとショコラトルはスペインに渡ります。砂糖を加えた甘いショコラトルはヨーロッパ全土に広がります。
1828年、オランダのヴァン・ホーテンがショコラトルをより美味しく進化させます。実は当時のショコラトルは脂肪分が多く、「飲みづらい」「胃にもたれる」といった欠点があったんです。
ヴァン・ホーテンは脂肪分であるココアバターを取り出し、低脂肪のパウダーチョコレートを開発します。この発明でココアが現在のかたちになりました。
そして生まれた食べるチョコレート
ヴァン・ホーテンの功績はココアだけではありません。
実はチョコレートの誕生にも深くかかわっています。
ココアを作るために取り出されたココアバターをカカオペーストに加えることで、「食べるチョコレート」の原型が生まれたんです。
ヴァン・ホーテンがいなければ、ココアもチョコレートも美味しく食べられていなかったかも?
チョコレートのない世界なんて想像したくもないですね、、、
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