ゼリー、プリン、ババロア、マシュマロ、グミ、、、
これらのプルっとした食べ物に使われることが多いのが、ゼラチンや寒天です。
5000年以上昔から
ゼラチンはなんと5000年以上も昔、古代エジプトで使われていたそうです。
その用途は食べ物ではなく接着剤でした。
1800年代に入ると世界中で工業化が始まりました。
しかし日本でゼラチンが工業化したのは1900年代とかなり遅め。
その背景にあるのが、寒天です。
偶然できた寒天
ゼラチンは牛の皮や骨が原料ですが
寒天はテングサ・オゴノリなどの海藻が原料です。
平安時代の日本に海藻のにこごりであるトコロテンが伝わります。
時は流れ江戸時代。
京都の旅館の主人に美濃太郎左衛門という人がいました。
彼は、参勤交代の途中で宿泊した島津公をもてなすため、トコロテン料理を作りました。
その残りを戸外に捨てたところ、数日後に乾物状になっていたといいます。
美濃太郎左衛門がこれをヒントに作り出したのが、寒天の発祥だったんです。
日本にはこの寒天が利用されていたことが理由の一つで、ゼラチンが普及するのが遅かったといわれています。
それぞれの魅力
ゼラチンはぷるぷるとくちどけの良い食感、寒天は少し硬めで歯切れのいい食感を生み出します。
また、溶ける温度や固まる温度も違い、似たような性質を持っていますがそれぞれに違った魅力があります。
お菓子作りなどをする際は、ぜひ使い分けてみてください!
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