パン屋さんでもコンビニでも大人気の菓子パン「メロンパン」
サクッとしたビスケット生地とふわっとしたパン生地の相性が最高ですよね。
そんなメロンパンですが、メロンが入っていなくても「メロンパン」というのはなぜなのでしょうか?
今回は少し不思議なメロンパンに迫りました!
メロンパンの歴史
かなり身近なメロンパン。「少し不思議」どころではなく、実はとっても謎だらけのパンだったんです。
メロンパンの発祥は日本であるという説が有力ですが、どのように生まれたのか具体的にはあまりよくわかっていません。
・帝国ホテルによって満州のホテルから引き抜かれたパン職人が、フランスの焼き菓子「ガレット」とロシアのパンをもとに考案したという説。
・駒込木村屋の店主だった三代川菊次氏が考案したという説。
・来日した外国人のパン職人がドイツの「シュトロイゼルクーヘン」やメキシコの「コンチャ」を真似たという説。
ざっとあげるだけでもこれだけの説があります。
誕生の時期についても説によってばらつきがありますが、昭和の初期にはパン屋さんに並んでいたといわれています。
なんで「メロン」なの?
最近では本当にメロン果汁を使っているメロンパンもありますが、全てのメロンパンにメロンが入っているわけではありませんよね。そんなパンにどうして「メロン」とついたのでしょうか。
一番想像がつきやすいのが、メロンのかたちに似ているからという説。
「高級フルーツのメロンにあやかろうと溝をいれた」とも「偶然できたひび割れがメロンに似ていた」とも言われています。
そして、メロンのかたちは関係ないという説もあるんです。それが「ビスケット生地に使うメレンゲがメレンゲ→メロンゲ→メロンになった」というもの。果物のメロンではなく卵が名前の由来だとすると、本当に驚きですよね。
少し独特なメロンパン文化
メロンコープには丸形のものと、細長い紡錘形のものがあります。
紡錘形のメロンパンは、1960年コープこうべの前身である神戸消費組合の若いパン職人によって開発されました。
ビスケット生地を使わず、少し油脂を多めに入れたパン生地の中に、マーガリンを加えた白あんを入れて焼き上げています。
そして神戸では、この紡錘形のメロンパンを「メロンパン」と呼び、丸形のメロンパンを「サンライズ」と呼ぶ文化があるそうです。
神戸のパン屋さん「金生堂」が1930年代に丸形メロンパンを開発し、「旭日旗」を参考にした模様をつけ、日の出の英訳である「サンライズ」と名付けたことが由来です。
帝国ホテルや駒込木村屋ではなく「金生堂」をメロンパンの発祥とする説もあるんですよ。
今回は色々な「説」が出てきました。
メロンパンはこんなにもわからないことだらけなんですね。
過去のことがはっきりすることはないかもしれないので、メロンパンの今後の進化に期待しましょう!
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