


“誰かとお話しするのは景色を見ながら歩いて行くのに似てるんだ”
– ぼのぼの
バスの、景色を目で終えるくらいのスピードで流れていく、窓からの景色が好きです。
電車で行けば数十円安く行ける距離でも、バスが近くを走っていればわざわざ乗りたいくらい。
角を曲がったり、坂を登ったり下ったりする臨場感があって、次はどんな道を通るんだろうとわくわくします。
加えて、ちょっと揺れるときに手すりにつかまったり、降りるときにボタンを押したりするのがなんというか「能動的に乗っている」気持ちで楽しいんですよね。
実際には運転手さんが運転してくれているのですが、乗り物の中で歩いているときにいちばん近い面白さがあるなと思っています。
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よく悩みごとがあると、相談する高校の友人がいます。その子はわたしとは正反対のタイプで、びっくりするくらい頭の中を整頓するのが上手。
連絡し始めたころは今自分がどこにいるか分からない状態だったのに、話を聞いてもらううち、目の前に広がっている景色がくっきりと鮮明になっていきます。
さらに、「別の景色もあるんだ」ということにも気づくことができるようになっていました。
相談に乗ってもらったあとは、いつも目の前が明るくなります。
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同じことについて考えていても、受け止め方はひとによって全然違っていたり、見ている角度が違ったりします。
ひとと話す楽しさには、目で追えるスピードで移りゆく景色を眺めながら、歩いたりバスに乗って移動するときに似ているなと思いました。
反対に、お散歩をすると頭の中がすっきりするのは、誰かと話したときと近い感覚だったからなのかもしれません。
思い詰まったときは、外の風に当たりながらときどき深呼吸をして。雨の日にきらきらと水たまりが浮かぶ道を歩くのも、たまにはいいですよ。
さて、今回も最後までお読みくださりありがとうございました。
とっぷりと梅雨に浸かっている空模様ですが、今週も楽しい気持ちで過ごしましょう!
文=ひらいめぐみ
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