外はカリッと、中はもっちり。
そんな食感の代表格といえばカヌレ。
フランスの伝統的なお菓子ですが、最近では日本でも専門店が続々オープンするほど人気になっています。
今回はそんな注目のお菓子、カヌレについてご紹介します。
カヌレとは?
カヌレ(cannelé)は、フランス語で溝のことを指します。カヌレの特徴的な形からその名前がついたんですね。
主な材料は、小麦粉、卵、牛乳、砂糖、バニラ、ラム酒です。
また、伝統的なカヌレは型に蜜蝋をぬって焼き上げます。これは、修道院でろうそく作りに使われていた蜜蝋を活用したことがきっかけだとされています。
蜜蝋をぬって凸凹のある型で焼くことで、固い食感が生み出されるんですね。
カヌレの発祥
カヌレはフランス南西部にあるボルドーのアノンシアード修道院で作られていた焼き菓子が元となっているといわれています。
ワイン作りが盛んなボルドーでは、ワインの澱を除去するために卵白だけが使用され、卵黄が残っていました。
この余った卵黄を有効活用してカヌレが作られたそうです。
意外と重要なNの数
カヌレはもともと「cannelé」と書かれていました。
1985年にカヌレ協会(Confrérie du Canelé de Bordeaux)が設立され、「カヌレ・ド・ボルドー canelé de Bordeaux」名乗りました。
協会はカヌレをボルドーの名物にするため、「n」を2つから1つにして登録します。
この作戦は成功し、10年後にボルドーのあるジロンド県ではカヌレメーカーが600にもなりました。
今でもカヌレ協会は、カヌレの伝統的なレシピを守っています。
ベースはとてもシンプルですが、フレーバーや食感などお店によってかなり違いがあるのがカヌレの奥深いところです。
是非色々なカヌレを食べて、お気に入りを見つけてみてください!
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