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マカロンといえば、色とりどりの生地でクリームを挟んだ甘いお菓子ですよね。
濃い目のパステルカラーのことをマカロンカラーということもあります。
実は「マカロン」は、皆さんが想像しているマカロンだけではなく、フランスでは地方の数だけマカロンがあると言われるほど、バリエーション豊富なお菓子なんです。
今回は、あまり知られていない色々なマカロンを紹介していきます。
マカロンをまとめると・・・
マカロンは8世紀のイタリアで作られており、フランスには16世紀にカトリーヌ・ド・メディシスの菓子職人によって伝わったというのが最も一般的な説です。
それ以前に作られていたという説もある他、各地にある色々な種類のマカロンがそれぞれ正当性を主張しています。
しかし基本的な材料は全て同じ。
全てのマカロンを一言で表すと、アーモンド、卵白、砂糖を使った焼き菓となります。
では早速各地方の伝統的なマカロンを紹介していきます。
世界最古? マカロン・ド・コルムリー
フランスの南東部に位置するロワール地方コルムリーのマカロンが、マカロン・ド・コルムリー(Macarons de Cormery)です。
マカロン・ド・コルムリーは、8世紀後半にコルムリーのベネディクト修道院の僧侶たちが、修道院の建て替え資金を集めるために作られたといわれています。
マカロン・ド・コルムリーこそが世界最古のマカロンだ!という主張もあります。
小さいドーナツのような穴の空いた特徴的な形については、製菓担当の僧侶がうっかり生地の上で寝てしまい、その上についた自分のおへその形にインスピレーションを受けてできたという説があります。
マカロン・ダミアン
フランスの北部に位置するピカルディ地方アミアンのマカロンが、マカロン・ダミアン(Macarons d’Amiens)です。13世紀後半に作られたのではないかといわれています。
はちみつを加えて一晩おき、棒状の生地を1センチ程度の厚さに切って焼き上げていて、ほのかなはちみつの香りとねっちりとした食感が特徴です。
アミアンには世界遺産にもなっているノートルダム寺院アミアン大聖堂があり、そのお土産として購入されることが多いそうです。
修道女が作ったマカロン・ド・ナンシー
フランスの北東部に位置するロレーヌ地方ナンシーのマカロンが、マカロン・ド・ナンシー(Macarons de Nancy)です。
ナンシーには、シャルル3世の娘カトリーヌが建てた修道院があります。ここに仕える修道女たちによってマカロン・ド・ナンシーがつくられていました。
フランス革命でその修道女たちが迫害を受け、そのうちの2人スザンヌとエリザベートが、アシュ通りの家にかくまわれました。彼女たちがお礼につくったマカロンが、その後、街の評判になりました。
このような言い伝えがあるため、マカロン・ド・ナンシーには、マカロン・ド・スール(修道女のマカロン)ともいわれています。
マカロン・ド・ナンシーは、平たくてやや薄い形で、表面にはたくさんのひびが入っています。
砂糖を別に煮詰めておき、それを他の素材と混ぜ合わせるという独特の作り方をします。
王女に認められた マカロン・ド・サンジャン=ド=リュズ
フランスの南西部に位置するバスク地方サンジャン=ド=リュズーのマカロンが、マカロン・ド・サンジャン=ド=リュズ(Macarons de St-Jean-de-Luz)です。
1660年創業のお菓子屋、メゾンアダムで販売されています。
サンジャン=ド=リュズでは、17世紀にルイ14世と王女マリー・テレーズの結婚式ががおこなわれました。そこでメゾンアダムが、祝いの品として店自慢のマカロンを献上しました。このマカロンは、王女に大変気に入られたといわれています。
新入りだけど最も有名 マカロン・パリジャン
日本で最もポピュラーなのがパリのマカロン、マカロン・パリジャン(Macarons Parisiens)です。
1830年マカロン生地で様々なフレーバーのクリームやガナッシュを挟んだマカロン・パリジャンが生まれました。
マカロン・パリジャンは他のマカロンと製法が大きく異なり、卵白に砂糖を加えて泡立ててつくります。そのため、軽くてふんわりとした食感に仕上がります。
ラデュレによってこのマカロンが世界中に広がっていきました。
ご当地マカロン
マカロンはシンプルな材料からできているのに、種類によって見た目、味、食感が大きく異なります。
マカロンパリジャンしか知らないのは本当にもったいないです。
日本でも買えるマカロンが増えているので、是非試してみてください。
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