2021.05.10

月曜日の朝に、言葉をひとさじ。|5月10日

snaq me

“精神的に追い詰められて、これ以上先に進めない、絶対に乗り越えられそうにもないと思ったら、壁にドアを付ければ良いのです。”

-羽生結弦


世の中が一変してから、あることについて考えていました。

それは、こうやって「コロナ」という単語を使わずに今の状況を表す言葉をたくさん見てきたなあ、ということ。

直接言ってしまうと気が滅入ってしまいそうになるし、隠喩で表現することでより広い意味を持つような気がします。

もしかしたらこれから先生きている間にこんなことはもう起こるかもしれないし、起こらないかもしれない。

だけど、直接言わずとも誰もが理解できる記号って、そう簡単に新しく生まれることはないんじゃないかなと思いました。

今起こっていることをどう捉えるか。どう表現するか。現在進行形で進んでいて忘れるなんてもちろんできないですが、たくさんのひとが考え、選んだものを同じ時代に目の当たりにできるのというのは、すごく貴重なことなのかもしれません。

一年前、何もかも許されないような閉塞感の中で、ふと食べたことのなかったものをこの際テイクアウトを活用していろいろ試してみよう!と思い立ちました。

バインミー、ツナマヨのおむすび、ビリヤニ……。

半径5km圏内までしか移動できなくなったって、まだまだ知らないことや楽しいこと、おいしいものがいっぱいあるんだ。

いつのまにか「食」という楽しみのある毎日が嬉しくて、気持ちも少しずつ上向きになっていきました。

もうだめだ、と絶望することは、これからもあるかもしれません。

でもその度に、目の前にあるのが壁じゃなくて、もしかしたらドアかもしれない。そう思って、一度押してみようと思っています。

それでも動かなかったら、取っ手をつければいいですもんね。

夏が迫ってきているような暑さが続きますが、どうか今週もみなさんにとって素敵な一週間になりますように。水分補給をお忘れなく〜!


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