“We boil at different degrees.”
我々はそれぞれ、違う温度で沸騰する。
-Ralph Waldo Emerson
週末に「おやつと本と」でご紹介した一冊『銀河の片隅で科学夜話』の中で、とても印象に残った章がありました。
「付和雷同の社会学」の章で、18組の新人アーティストの曲を評価してもらう実験の結果について書かれていたものです。
人々の人気投票で優劣を定められるような分野では「少数の天才」と「凡庸なそれ以外」に二分されがちですが、実験の結果分かったのは「付和雷同の心が超人気曲をランダムに生み出す」ということだったそうです。
個々人が独自の判断するグループでは、それぞれの曲の評価がなだらかだったのに対し、他人の評価を見ながらのグループでは、数曲に突出した人気の曲が生まれたんだとか。
そういえば最近、別の何かの記事でも「わたしたちが何かを選ぶときは、必ず誰かの評価の影響を少なからず受けている」という考察を見かけたところでした。
ほんとうは才能の有無よりも、時代や運によって左右される振り幅の方が大きいのかもしれません。
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今はどうしてもSNSやレコメンド機能によってほかの人の声が入ってきやすいので、自分の価値観だけで選ぶというのは難しいなと感じています。
でも、たとえすきなものが同じであっても、すきになるタイミングがまったく同じということはきっとないし、「いいな」と感じるポイントも人によって違うはずです。
ミリオンセラーになっている曲をたくさんの人が「いい曲!」と評価していたとしても、わたしたちはみんな違う沸点を持っている。
それに気づけると、あまり周りの評価を気にして物事を判断しなくてもいいんだ、と心が軽くなりそうだなと思いました。
今週は晴れ間も見られそうなので、ごきげんな曲を聴きながら過ごしましょう!今週も楽しい一週間になりますように。
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