


“A person doesn’t always advance it to the front.
There is a reflux and there is a floodtide.”
人は常に前へだけは進めない。引き潮あり、差し潮がある。
–Friedrich Wilhelm Nietzsche(フリードリヒ・ニーチェ)
小さいころは、同年代より何でも「早い」子どもでした。
自転車も兄弟の誰より早く乗れるようになったし、100マス計算では一番早く終わって手持ち無沙汰に過ごしていた記憶があります。
身長が伸びるスピードが早かったのかいつも1〜2学年上に見られることもしばしば。
今ではむしろ人より遅いことの方が圧倒的に多いのですが、当時は何でもかんでもするっとこなせて無敵状態でした。
しかし、そんな無敵小学生にもひとつだけできないことが発覚します。
それは、「お箸を上手に持つこと」でした。
食べることが好きだったことと、「お箸を持てない」というのは典型的な子どもらしさだと自覚していたので、とても恥ずかしく悔しいと思っていました。
だけど、なかなか綺麗に持てないんですよね。
うまくできてるかな?と思える日もあれば、つい、いつもの持ち方に戻ってしまっていたり。
最終的には小学6年生でようやく自然にできるようになりました。
その間は「できた」と「できない」の間を往復している状態です。昨日より、うまくできたり、できなかったりの繰り返し。
ただそこに辿りつくまでには、前進するだけでなく、後ろに進むことも不可欠だったのかもしれません。
—
大人になってからというものの、全くやったことのないことをできるようになったりする機会は極端に減っています。
「できることが増えた」と捉えるととても前向きなことではありますが、同時に「できることが当たり前」と自分に求める基準を高くしてしまいがちです。
だけど「できる」に行き着くまでは、きっと「できる」と「できない」の間の揺らぎの期間があるはず。
きっと、「前」に進むだけが「前進」ではないのだと思います。
さて、今回も最後までお読みくださりありがとうございました。
「できる」が「できる」と「できない」の産物であるように、わたしたちはおそらく思っている以上に、揺らぎのある世界にいる気がします。「最近白黒つけようとしすぎたな」「ひとつのことにこだわりすぎていたな」と感じたら、意識して肩の力を抜いて過ごして見てくださいね。
文=ひらいめぐみ
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