


“If I had eight hours to chop down a tree,I’d spend six hours sharpening my ax.”
もし私が木を切りたおすの8時間与えられたら、斧を研ぐのに6時間かけるだろう。
–Abraham Lincoln(エイブラハム・リンカーン)
毎週月曜日のこのエッセイを書くのも、いつのまにか歯磨きや爪切りをするのと同じくらいの、日常的な行為へと馴染んでいます。
とは言え、何を書こうかと考える時間の長さは効率化できないもので、一週間の前半に書くテーマが決まってすんなり書けるときも時々あるものの、大体テーマ(扉の言葉)そのものが決まらず、決まった後もそれに合うエピソードがあっただろうか、と悶々とすることの方が多くあります。
でもこれって、文章に限らずさまざまなアウトプットにおいてそうなんじゃないか、と気づきました。
つまり、準備の期間はどれだけIT化が進んであらゆることが効率よくなったりしても、0にはならないんじゃないか、ということです。
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先日、『ドント・ルック・アップ』という映画を観ました。「巨大彗星が地球に衝突するかもしれない」という可能性を落ちこぼれの天文学者と教え子が発見し、世界中にその事実を伝えようと奔走する姿を描いたものです。
この映画を観終わった後にふと感じたのは、人間も自然の一部であるということでした。
ネタバレになってしまわないよう本筋に触れることは避けますが、人工的に作られた建造物の中で暮らし、人工的に作られた歩道を歩き、あるいは車道を車が走り、決まった時刻で運行する電車を乗り継ぎ目的地まで向かう。
人間に最適化された街の中で暮らしていると、つい自分が自然の一部であることを忘れてしまいます。
だけど、自然災害が起これば、わたしたちは最低限の被害に留められるように尽力することしかできません。自然が人間を淘汰することはあっても、人間が自然を凌駕することはないんです。
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「準備することを省略できない」と気づいたのは、わたしたちもまた自然の中の生物だからです。
植物が育つとき、発芽してから蕾が開くまでには一定の期間が必要ですよね。仮に「明日友人がくるから庭いっぱいに花を咲かせたい」という理由があったとして、日当たりを変えたり、肥料を与えたりと、どれだけ手を尽くしても、種からいきなり花が咲くことはありません。
忙しい社会の中に身を置いていると、どうしても「どこかを省略できないか」「もっと納期を短くできないか」など効率を求めたり、求められたりしてしまいます。
だけど、前提としてわたしたちは自然の一部であること、動物の一種にすぎないということを意識すると、あるとき「このことを求めることは不自然なことなんじゃないか」と気づくことができるかもしれません。
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17時でもまだ少し空に明るさが残っていて、そうだよな、来月からはもう春だもんなあ、と嬉しくなりました。みなさんにも、小さなしあわせが見つかる一週間になりますように。
文=ひらいめぐみ
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