


チョコレートにアイスクリーム、羊羹にケーキ…。
おやつがどの都市でどのくらい購入されているか、知っていますか?今回はデータを元におやつ購入額ランキングの一部をご紹介します!
(総務省統計局家計調査より
対象期間:2016年〜2018年
各都道府県庁所在地および政令指定都市を対象とする)
1.一番おやつを買っている都市は?
「菓子類」の購入額、映えある1位は……どこだと思いますか?
和菓子のイメージで京都?
いろんなお店があるから東京?
などいろんな地域が思い浮かぶのではないでしょうか。
それでは1位をお答えします。
それは・・・・・・・・・・・・・。
金沢市!
菓子類(全体)
1位 金沢市 99,597円
2位 山形市 96,134円
3位 福島市 95,324円
全国平均 83,492円
金沢市は、和生菓子、ケーキ、チョコレート、アイスクリーム・シャーベットの購入額でも1位です。
金沢市、めちゃくちゃおやつ買ってる問題。
おやつの守備範囲広いです!それではなぜ金沢市がこんなにおやつを買っているのか紐解いてみましょう。
「加賀百万石」がおやつと関係あり!?
金沢市には和菓子店が多く、江戸時代からの歴史をもつ店舗も存在します。それはなぜなのか?話は戦国時代までさかのぼります。
金沢市、かつての加賀藩の藩祖である前田利家は、織田信長に領土を与えられました。その信長に同じく召抱えられていたのが千利休、茶の湯を作り上げた人です。ともに信長に召抱えられていたことで、前田利家は茶の湯に関心を持ち始めます。そして、加賀藩に茶道の文化を定着させ、諸大名などを招いて頻繁に茶会を開くようになりました。
ちなみに後々加賀藩に広まったのは、茶道の中でも裏千家。五代藩主綱紀のころになると、職人や町人までもが茶道の作法を身につけるほどに、幅広い層にまで浸透していきました。こうして、茶道の文化が加賀藩全体に広まることで、和菓子の消費も増えたということです。
ちなみに、金沢には和菓子はもちろん洋菓子も店舗は多く、近年は加賀野菜や棒茶(茎茶)など地元の名産品を材料として活用したスイーツも数多く登場しています。さつまいもやかぼちゃだけでなく、最近はレンコンやくわいを使ったベジスイーツも人気が高まっているようです。
2.カステラを一番買っている地域はどこでしょう!
お次はカステラです。ふんわりしっとりの生地にざらめの食感がおいしいカステラ。これを一番消費しているのは・・・・・・。
・・・・・・・・・・。
長崎市!
具体的な購入額ランキングはこちら。
カステラ
1位 長崎市 6,873円
2位 金沢市 1,321円
3位 高知市 1,169円
全国平均 867円
圧倒的に長崎市が一位です。
長崎とカステラと言えば、ピンとくる人も多いのではないでしょうか。
長崎と言えばカステラ
カステラの原型となったお菓子は、16世紀にカスティリャ王国(のちのスペイン)の貿易商人や宣教師によって、日本にもたらされたと言われています。ヨーロッパから出発した宣教師らは、地球を半周して種子島、鹿児島、平戸を経て長崎へと到着します。なぜ長崎かというと、当時日本で唯一海外に開かれた港だったためです。その名残で、今でも長崎でのカステラの消費量が圧倒的に多いのです。
最初に伝来したカステラの製法は、小麦粉・砂糖・卵を全て同量に配合して混ぜ合わせて蒸し焼きにするというものでした。その後、江戸時代になってから材料や配合が変わり、鍋などの調理器具の性能も良くなったことで現在のカステラが形作られていきました。
長崎といえばカステラの名店もたくさん。その1つに1624年創業の「福砂屋」さんがあります。福砂屋は「カステラ本家」という商標を持っている、老舗中の老舗。創業以来、手作りにこだわっており添加物を一切入れないため賞味期限は9日前後しかないのだとか!(季節によるそうです)安心・安全な素材にこだわっていることがよくわかりますね。
3.羊羹を一番買っているのは意外なあの都市
和菓子店が金沢市にたくさんあるのなら、羊羹の1位も金沢なんじゃないの?という声が聞こえてきそうですが違うのです。
羊羹購入の1位はなんと、佐賀県。ちょっと意外ですよね。
羊羹
1位 佐賀市 1,367円
2位さいたま市 1,185円
3位 福井市 1,096円
全国平均 706円
羊羹と佐賀の秘密についてご説明しましょう。
シュガーロード
江戸時代、幕府による鎖国のもと海外との唯一の窓口であった出島。その出島に荷揚げされた砂糖は、長崎から佐賀を通って、小倉へと続く長崎街道を通り、京都・大阪・江戸へと各地へ運ばれました。この長崎街道沿いでは、先ほど取り上げたカステラ(長崎市)、そして羊羹(佐賀市)だけでなく、金平糖(北九州市)といった全国的な銘菓が誕生しました。そのため、長崎街道は別名「シュガーロード」と呼ぼれており、今なおその技術と味が受け継がれています。
江戸時代に国産の砂糖が普及した後も佐賀は砂糖文化の中心であり、幕府への砂糖献上の4割を佐賀が占めているほどでした。そのことから、佐賀では砂糖や製菓技術を入手しやすかっただけでなく、清水川と呼ばれる名水があり、小豆の一大産地でもありました。こういった理由から佐賀県、特に小城市で羊羹作りが盛んになり、「小城羊羹」が誕生しました。
小城市では今でも羊羹文化が盛んで、「日本一!ようかん祭り」が開かれています。このお祭りでは、小城羊羹協同組合に属する組合が一同にお店を並べ、小城羊羹のみを試食販売しています。第4回ようかん祭りは2019年11月24日に開かれる予定。気になったあなたは足を運んで見てはいかが?
4.一番おやつの消費が少ない地域
今までおやつの購入が多い地域を見てきましたが、
最後は逆に、一番おやつを買っていないところを見てみましょう。
菓子類(全体)
50位 宮崎市 71,623円
51位 和歌山市 70,215円
52位 那覇市 66,178円
全国平均 83,492円
そう、日本で一番おやつが売れていないのは那覇市!沖縄なのです。
ここでは内訳で見たときに「アイスクリーム・シャーベット」の購入額最下位が那覇市というところに注目したいと思います。
沖縄の人はアイスが嫌いなのかというと、そういうことではありません。沖縄のアイスの代表格である「ブルーシールアイスクリーム」は、アメリカ統治時代に米軍基地内で働く人向けに販売されたことから始まり、今では沖縄の味として親しまれています。
確かに、「気温が30度を超えると、アイスクリームが売れず氷菓が売れる」という説はあります。しかし、元の調査にはシャーベットも含まれているので、ちょっとしっくりこないですよね。
沖縄であまり食べられないアイスクリーム
どちらかというと、沖縄で人気薄なのは乳脂肪分の多い製品のようです。おやつ以外の家計調査を見ていくと、バターは全国平均が853円に対して、那覇市436円とこちらも最下位。さらに、牛乳も全国平均が12,299円ですが、那覇市は8,836円と下から二番目なのです。
乳脂肪分の多い商品は、一般的に春から夏にかけて売り上げが伸びるものの、真夏は伸び悩むそうです。そのため、乳脂肪分の多いアイスクリームは那覇市では敬遠されているのでしょうね。
ちなみに、「沖縄ではアイスクリーム単価が安いので購入額が少ないのでは?」という説もあります。こちらは信憑性が定かではないのですが、とあるテレビで沖縄のアイス購入額が取り上げられた時に、ネット上でざわついたのだとか。どうやら50〜60円で買えてしまう、沖縄ではポピュラーなアイスがたくさんあるそうです。(沖縄県民はそういった激安アイスを全国区だと思うほどポピュラーなのだとか…!)
さて、あなたの住んでいる地域はありましたか?おやつ購入額だけで、こんなに地域性が現れるのでした!
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