お肉と赤ワイン。魚介と白ワイン。お刺身と日本酒。
食べ物には、そのままで食べるよりも美味しくなる食べ合わせがたくさんあります。それが「ペアリング」。
食事だけでなく、おやつのこともより美味しくしてくれるペアリングがあります。
様々なものを食べたり、ドリンクを合わせることの多いおやつだからこそ、最強のペアリングを知って、おやつ時間をもっと楽しくしちゃいましょう!
ペアリングとは科学である
食べ物には「苦味・酸味・塩味・甘味・旨味」の5つの味と香りがあります。ペアリングでは、味や香りを合わせた「フレーバー」に含まれる化学物質の相性が基本となります。
例えば、お肉と赤ワインはピッタリですが、ホタテなどのシーフードと赤ワインを一緒に食べると、鉄臭い味がします。
これは、赤ワインの鉄と魚介由来の脂質が結びつくことで、生臭いにおいが生まれるからです。
化学物質の相性にだけではなく、人間の認知や文化もペアリングには大きく影響します。
ペアリングのセオリー
現在、ペアリングは以下の3つの合わせ方が主流になっています。
(※味と香りを合わせて「フレーバー」としています)
セオリー1 似たフレーバー同士
これは同系統のフレーバーを重ねた結果の深みを追求する、西洋料理に多いパターンのペアリングです。
例としては、
浅煎りコーヒーやフレーバーティーなどの酸味系がある飲み物と
ドライフルーツやフルーツタルトなどの爽やか系フルーツのかけ合わせです。
お互いの酸味や甘みを引き立てることができ、多くの人が美味しいと感じやすいペアリングです。
セオリー2 対照的なフレーバー同士
セオリー1とは逆に、全く違う味わい同士で新鮮な驚きと美味しさを生み出すパターンのペアリングです。
深入りコーヒーや濃いめ抹茶、ほうじ茶などの苦味がある飲み物に、
キャラメルやチョコレートなどの甘味があるお菓子をかけ合わせることで
苦味を中和し、マイルドな美味しさに美味しなります。
このペアリングでは、特に食文化による差や個人的な神経伝達などによる差が発生しやすいといわれています。
セオリー3 新しいフレーバーの出現
この方法は、機械的に測定された香り同士を組み合わせることが多いです。
例えば、いちごとバジルをかけ合わせると、共通の香り成分によって美味しさを引き出すことができます。
人間の経験上は合わせないようなものも、科学の力で合わせてみることができるんです。
ペアリングの面白さは、科学的には正解であっても、人によっては美味しいと感じないなど、完全な正解がないこと。
正解探しではなく、自分好みのフレーバーを発見するために、基本を押さえながら様々なペアリングに挑戦してみてください!
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