ふわふわな食感と、かわいい響きの名前が特徴のシフォンケーキ。
凄腕パティシエが生み出したこと間違いなしです。
もし、お菓子とはなんの関係もない人が作っていたとしたら?
アメリカ生まれのケーキ
シフォンケーキは、1927年にアメリカのハリー・ベイカー(Harry Baker)さんが考案しました。
職業は、なんと保険の販売員!
料理好きだった彼が、これまたアメリカ生まれの卵白、小麦粉、砂糖でつくった「エンジェルフードケーキ」を参考に作ったそうです。
エンジェルフードケーキの型を使って焼いたので、見た目もそっくりです。
これがエンジェルフードケーキ。
シフォンよりも白い生地です。なぜなら、卵白だけを使っているから。
エンジェルフードケーキとシフォンケーキの違い
エンジェルフードケーキ ①卵白だけを使う ②油分を加えない
シフォンケーキ ①卵白・卵黄の両方を使う ②サラダ油(植物油)を使う
このようにして生まれたシフォンケーキ。
初めはハリー・ベイカーによってハリウッドスターだけに振舞われていて、そのレシピも長い間秘密でした。
しかし1947年、アメリカの食品会社ゼネラルミルズがレシピをハリー・ベイカーから購入し、
翌年、公開したことをきっかけに広まっていきます。
先ほどサラッと紹介しましたが、
シフォンケーキのレシピの肝は、サラダ油をいれることでした。
バターでもマーガリンでもなく、サラダ油。
レシピの秘密が簡単にはわからないのもうなずけます。
アメリカの保険販売員が作ったケーキは、今や日本でも大人気になりました。
どんな職業でも愛さえあれば、新しい食べ物を生み出すのも夢ではないかもしれません。
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